アトピー持ちのアラサー男、細野クリニックへ通ってみる①

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僕はアトピーだ。

生まれて間もなくアトピーを体に発症し、中学高校生の時は完治したと思うくらい落ち着いていたのだが、大学受験に失敗し浪人生になった頃、顔と首にアトピーを再発した。

 

それからというもの、現在28歳に至るまで10年間良い状態、悪い状態を繰り返しながらアトピーと付き合い続けてきた。

 

なにが辛いって、たまに痒いのもそうなのだが、それよりも顔が赤くなってしまって物凄い気分が憂鬱になって人に会いたくない日もあれば、運動しただけで汗で顔がヒリヒリしたり、アトピー特有のアレルギー数値が異常に高く、好きなものを食べれないことだ。(もちろん、アレルギー数値が低くてアトピーの人もいますが、基本的に相関関係にあるみたい)

 

ちなみに自分は花粉症と甲殻類アレルギー、そばとその他たくさんアレルギー持っています。

花粉が飛んでいない時期は12月しかないので、ほぼ一年中花粉症。年末に家族団欒で食べる年越しそばは自分だけ年越しうどん。伊豆旅行に行った時には、蟹エビが食べれず友達に「蟹、海老食べれないとか人生の半分損してるねww」と言われる始末。そんな感じです。

 

この間検査したアレルギー数値を表すIGEは平均130らしいが、自分は1万近くあった。

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アレルギー数値は以上に高いのだが、不幸中の幸い。まだ自分はアトピーは軽度の分類だ。

 

とは言っても軽度とはいえ、精神的に辛いものは辛いのだ。酷くなった時にステロイドを塗り、回復するものの悪くなったら塗っての繰り返し。

 

ステロイドを使うとまるで魔法を使ったかのようにすっと良くなるが、もちろん副作用もある。皮膚が萎縮したり薄くなったり、赤くなったりする。

自分としても長期間ステロイドに頼りたくないし、いい加減この状況を脱したい。

 

中高時代の自分はアトピーを抑えていたんだ、やればきっと出来るんだ

 

前置きが長くなってしまいましたが、自分を再度奮い立たせて細野クリニックへ通うことにしたので、これから症状の経過や治療内容をお伝えしていこうと思います。

 

お伝えしていこうと思った理由は、単純に自分の症状の経過を記録したかったのと、HPなどでは分からない生の声を共有することで、アトピー治療をしている方の参考になればと思ったからです。

細野クリニックとは?

www.hosono-clinic.com

細野クリニックは、東京駅、京橋駅近くにあるアトピー専門外来の病院です。一般皮膚科とは異なり、細野クリニック治療のメインとなるPANセラピーなどを受診する場合は保険適用外となります。(後ほどPANセラピーについては説明します)

 

なぜ、細野クリニックへ通ってみようかと思ったかと言うと、今まで一般的な皮膚科を何箇所も通院して来ましたが、どこも大体忙しく数分以内に薬を処方して「はい、終わり」という病院ばかりでした。アトピーを根本的に治すのは中々難しいと思うのでしょうがない部分はあると思いますが、もっと根本的に治療出来ないのかなというもどかしさを感じていました。

 

そんな時に偶然親に勧められたのが、この細野クリニックでした。

※細野クリニックの回し者ではありません。

 

先ほどちらっと出たPANセラピーは、骨格アライメント治療といって、筋骨格を正常の位置に戻してバランスを整えることで、人間本来が持っている体の正常な機能を取り戻し、自律神経や血流を良くする治療方法みたいです。

PANセラピーは、骨格のアライメントを整え、体本来がもつ正常な機能を取り戻す治療です。筋骨格のバランスが整うことで、血流の変化が起き、自律神経をはじめとする神経系統の働きが変わります。アトピー特有の痒みにも効果的です。
骨格のアライメント(骨格条件)が改善することにより、栄養療法の効果は飛躍的にアップし、大量の栄養素を摂取しなくても、効果を期待することができるのです。

 

細野クリニックHP:https://www.hosono-clinic.com/atopy/program.html

過去10年近く、通院して来た薬だけを治療する病院とは違う何かを感じました。同時に保険適用外と聞くと、若干妖しい雰囲気を感じなくもないですが、アトピーが快方に向かった事例が治療前と治療後の写真と共にHPに掲載されており、試す価値はあると思いました。

https://www.hosono-clinic.com/atopy/report.html

説明会

上記で紹介したPANセラピーなどの治療を開始するには、説明会を受けないと治療が出来ないことになっているとのこと。この説明会が週2、3日ほど開催しているらしいのだが、自分は3月に電話した時には2~3ヶ月待ちの状態と言われ、この間6月中旬に説明会をやっと受けれました。

 

参加してみてそれだけ待つ理由が分かった。説明会と聞いて、数十人の規模が入る一室で行うのかと思っていたが、病院フロアの一角、3、4人がちょうど座れるくらいの手狭いスペースを利用して説明会を行なっていました。

 

この説明会で女性スタッフから、細野クリニック治療の8つの柱の説明を30分程かけて説明を受けました。

細野クリニック治療の8つの柱

治療の方針としては、人間が本来持つ治癒力を引き出していくことで、体質を改善し、アトピーを克服することを目指すプログラムで筋骨格(⑧)、栄養面(①②③④⑦)、メンタルバランス(⑥)の三位一体で改善していきます。

①腸内環境改善プログラム

腸内には大腸菌ウェルシュ菌をはじめとする悪玉菌、一方乳酸菌やビヒズス菌をはじめとする善玉菌が、約100種類100兆個存在していると言われている。

 

腸内で善玉菌と悪玉菌が絶妙なバランスを取ることで、人間のオホメタスシスという人間の自然治癒力が正常に働く。悪玉菌優位の状態が続くと、消化したものの腐敗が進み、アレルギーの原因となる可能性がある。

 

アトピー性皮膚炎において腸内環境を善玉菌優位にすることで、多くの改善例が報告されているみたいです。

 

当プログラムは粉末タイプの医療用サプリメントで腸内環境を改善するプログラムらしいです。

②痒みコントロールプログラム

通常、皮膚科では、痒みを抑えるために抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を使いますが、この強い痒みには効果がないとのこと。細野クリニックでは、PANセラピーと栄養療法を組み合わせることで、アトピー特有の痒みを解決する。

(1)表面的な痒み⇨栄養療法

(2)体の中の強い痒み⇨PANセラピー

 

栄養療法では、天然の植物栄養素とオメガ3系脂肪酸を使用し、痒みをコントロールしていくそう。また栄養療法による痒みのコントロールは様々な臨床データが報告されていて、飲み始めてすぐ効果が出る方や徐々に効果が出始め、およそ1ヶ月後に実感される方もいるそうです。

③肌強化プログラム

皮膚はおよそ1ヶ月で生まれ変わる。日々新陳代謝している。このプログラムでは、皮膚の新陳代謝を促すと共に、強い皮膚の再生を強化していく。

 

具体的には医療用サプリメントを飲んで、肌再生に必要なアミノ酸とビタミンやミネラルを十分に補充し、「少し掻いたくらいでは皮膚炎が悪化しない強靭な皮膚を作ること」を目的とする。

④点滴療法プログラム

ビタミンやミネラルが吸収されれるかどうかは腸内環境が大きく影響する。腸内環境が悪いと、吸収力も落ちるので栄養素や医療用サプリメント内服のみでは効果が発揮しにくい。

 

点滴療法プログラムでは、吸収されにくいビタミンミネラルを点滴により血管へ直接注入する。

ステロイドは一切使用しない

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名前と効果の説明を見ると、どれほどの効果があるのかやってみたいところw

⑤スキンケアプログラム

細野クリニックでは、肌への影響が少なく、肌力を引き出し皮膚の保湿力を高めていくことをコンセプトにしたオリジナルのスキンケアセット(洗顔、ローション、クリーム)が用意されている。

 

基本的に状態をより把握しやすくするために、通うタイミングで現在使っているものと一式切り替えることを勧められる。

 

ただ絶対ではないみたいです。会計時にこのスキンケアセットの値段も組み込めれているのだが、一緒に説明会参加した人は勝手に組み込まれていたのが気に食わなかったようで、「これは絶対必要なんですか?」と言って、断っていた。

 

自分としては、何が原因でアトピーが出てるか分からないから、中途半端に治療するより病院の方針に従ったほうがいいと思うんだけどなー。

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ビタミンCローションは必須ではないので、洗顔、ローション、クリームの全部でだいたい7,500円くらいです。

⑥ストレスメンタルカウンセリングプログラム

アトピーは治ると強く信じ、治った状態に臨場感を強く感じることができれば、アトピーは治る。ご自身がアトピーであることを心の奥底(潜在意識)から気にしなくなった時、つまり、自分の内面のイメージがアトピーを克服した時、アトピーは治るとのこと。

こちらのプログラムは、別途費用は掛からず、定期的な診療の中で、心の認知やイメージの力を理解し、学べるよう働きかけるカウンセリングをしてくれるそうです。

⑦食事療法プログラム

毎日の食事記録をつけ、自分の食事の傾向を認識し、食べてはいけない食べ物、皮膚に悪い食べ物、食品添加物などを知ることで、自分で栄養管理できるレベルまで理解を深めていく。

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ただ、普段の食生活からかけ離れた提案や大きな食事制限はないそうです。

⑧PANセラピー

細野クリニックのメインとなる治療。アトピー皮膚炎の人の多くは骨格の歪みがあるそうです。骨格が歪むと、血液循環や神経系統の働きが悪くなって、皮膚に本来備わる治癒力が発揮されない状態になる。またアトピー特有の強い痒みは、骨格の異常の改善により解決していくことが最新の臨床的知見でわかっているとのこと。

 

治療の結果、自律神経の働きが活発になり、血液循環が改善していくので、栄養療法との相乗効果が認められる。

 気になる治療の値段は?

おそらくみなさん気になるのが治療の値段ですよね。

冒頭でも少しお話ししましたが、アトピー専門外来でPANセラピーや栄養療法は保険が適用されません。

※通常の皮膚科と同様、診察もあるみたいでそちらは保険が適用されるみたいです

PANセラピーの一回の値段は8,100円。10会の回数券だと、73,500円。大体10回くらいの回数を重ねないと効果は実感しないらしいので、73,500円は最低掛かります。

 

またアトピーのレベル別に栄養素と組み合わせた場合の月の治療費の参考用紙を貰いました。

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レベルAの場合、1.5万円~2.5万円/月

レベルBの場合、1.5万円~3.5万円/月

レベルC、Dの場合、2万円~3.5万円/月

 

自分の場合は、A or Bなので、1.5万円~3.5万円月々に掛かりそうです。

治療の流れは?

説明会受けた後は以下流れです。

①問診及び血液検査

②骨格アライメントドッグ(骨格歪み検査)

③PANセラピー

 

クリニックが混んでいて、説明会当日自分は①までしか出来ませんでしたが、空いていれば②も出来るかもしれません。

まとめ

基本的にはPANセラピー中心なので、費用面で厳しい方は栄養療法はしなくていいかもしれません。自分の場合は、問診時にひとまずそこまで状態も酷くないのでPANセラピーで様子を見ましょうとのことでした。

 

今後、PANセラピーの様子をお伝えしていこうと思います。